妻のiPhoneを頼りに再出発
サンタクルーズで通信手段を失った私。
幸い、妻のiPhoneは問題なく使えました。
妻のスマホでGoogleマップを開き、再びホームステイ先を目指します。
今振り返っても、一人だったら絶対にたどり着けなかったと思います。
子どもたちは長旅の疲れもあって、途中から眠ってしまいました。
車内が静かになる中、妻のナビだけを頼りに車を走らせます。
そして、モントレーの街に入ったときでした。
「あっ、ここ見たことある。」
初めて来た場所なのに、どこか見覚えがあります。
旅行前、YouTubeで何度も見ていたモントレーのドライブ動画。
その画面の中にあった街並みが、今、自分の目の前に広がっています。
かすかに記憶に残っている交差点。
見覚えのある街並み。
「本当にモントレーまで来たんだ。」
少し感慨深いものがありました。
ただ、このときは街をゆっくり見て回る余裕などありません。
今はとにかく、
できるだけ早くホームステイ先にたどり着きたい。
妻のナビに従って、車を走らせました。

ほんとに来たね
ようやくホームステイ先に到着。
家の外まで出て迎えてくれたのは、今回お世話になるケイさんでした。
※ホームステイ先の方々のプライバシーに配慮し、記事中のお名前は仮名にしています。
「ほんとに来たね。疲れたでしょ。」
その言葉を聞いて、ようやくたどり着いたんだと実感しました。
車は家の前に路上駐車でいいとのこと。
ところが、右側への縦列駐車です。
初めての右側通行。
高速道路で道を間違え、
ナビが消え、
eSIMまで削除した一日の最後に、まさかの縦列駐車。
ところが――
なぜか一発で入りました。
自分でもびっくりしました。
エンジンを切って車を降りると、それまで張り詰めていた緊張が一気にほどけたのか、どっと疲れが出てきました。
アメリカの小学校へ
この日は、ケイさんの娘・アンちゃんが通う小学校で「ホームカミングデイ」というイベントがあるとのこと。
私たちも一緒に学校を見学させてもらうことになりました。
時間は18時から。

日本の授業参観に少し似ていますが、授業を見るのではありません。
子どもたちが普段の授業で制作したものなどを、親子で一緒に見て回ります。
夕方から始まるので、仕事を終えた親も参加しやすい時間になっていました。
日本の小学校しか知らない私にとって、アメリカの学校を見ること自体が新鮮でした。
先生の仕組みも少し違います。
日本と同じように担任のクラスを持ちますが、一度担当する学年が決まると、基本的にその学年を担当し続けるそうです。
そして給食。
高校時代の英語の教科書で見たような、カフェテリア形式でした。
食事をする場所には、校庭にパラソルのあるスペースも設けられています。
「本当にこんな感じなんだ。」
教科書の中でしか知らなかったアメリカの学校生活を実際に見ることができたのは、思いがけない経験になりました。

モントレーの海へ
学校を見学した後は、モントレーの海へ向かって歩きました。
ようやく少し、周囲の景色を見る余裕が出てきました。
海岸沿いを歩くと、目に入ってきたのが一面のピンク色。
アイスプラントの花が満開でした。
海岸沿いに広がるピンクの花は、まるで絨毯のよう。
その向こうにはモントレーの海が広がっています。
数時間前まで、
「これからどうしよう。」
とサンタクルーズを一人トボトボ歩いていたのが嘘のようでした。
ようやく、
「アメリカまで来たんだな。」
と旅を楽しむ余裕が戻ってきました。

長かった一日の終わり
夜は、ケイさんの手料理をいただきました。
食卓を囲みながら、高校時代や大学時代の話で盛り上がります。
日本にいた頃の話。
昔の友人の話。
「あの人と知り合いだったの?」
という思いがけないつながりも出てきて、話は尽きませんでした。
朝、日本を出発してから本当にいろいろなことがありました。
AirPodsをなくし、
初めてアメリカで車を運転し、
高速道路でナビが消え、
道を間違え、
サンタクルーズでは自分でeSIMまで削除しました。
それでも、なんとかモントレーまでたどり着きました。
そして翌日。
まず向かったのは、モントレー水族館。
その後はモントレーの街を歩き、ハンバーガーを食べ、スーパーにも立ち寄りました。
初日のトラブル続きから一転して、ようやく家族でアメリカの街を楽しむ一日が始まります。

📖 前後のお話
← 第6話 ついにアメリカへ|初日からトラブル続きの旅
第8話へ続く(準備中)


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