第4話 夢を現実にする準備|家族4人、初めてのアメリカ旅行計画

・家族旅行

夢が予定に変わる

モントレーへ行くことが決まると、不思議なことに、「行くか、行かないか」を考えることはほとんどなくなりました。

それよりも、

「どうすれば最高の旅行にできるだろう。」

そんな話ばかりするようになっていました。

ホームステイ先の方からは、たくさんのアドバイスをいただきました。

「ホエールウォッチングは、この会社がおすすめだよ。」

「日本から来るなら、ZIPAIRが便利だよ。」

「せっかくならモントレーだけではなく、サンディエゴにも行ってみたら?」

「帰りはロサンゼルスを経由するのもいいかもしれないね。」

私たちだけでは思いつかなかったアイデアが、次々と出てきます。

それまで頭の中にあったのは、

「海外旅行は難しそう。」

という漠然としたイメージでした。

しかし、一つひとつ具体的な情報が集まるにつれて、

「本当に行けるかもしれない。」

という気持ちへ変わっていきました。

気が付けば、家族で話す内容も、

本当に行く?

ではなく、

どのルートがいいかな。

ホエールウォッチングは何日予約しよう。

サンディエゴでは何を見よう。

そんな旅行の計画ばかりになっていました。

夢だったはずのモントレー旅行は、少しずつ現実の予定へと変わり始めていたのです。

海外旅行へ行くなら、まず考えなければならないのが日程でした。

夫婦の仕事。

子どもたちの学校。

夏休みは、妻が仕事の都合でまとまった休みを取りにくいため、選択肢として残ったのは

ゴールデンウィークでした。

それでも、旅行期間の一部は子どもたちが学校を休むことになります。

もちろん、迷いはありました。

それでも、

この経験には、学校を数日休む以上の価値がある。

そう考えました。

やりたいことを実現するためには、時には何かを選び、何かを手放す必要もあるのだと思います。

夫婦で仕事の調整をし、会社へ休暇申請を出しました。

そして、カレンダーに「アメリカ」と書き込んだ日

夢だったアメリカへのシャチ旅行は、初めて「いつか」ではなく、具体的な予定になりました。

家族4人、それぞれの準備

旅行が決まると、家族それぞれが違う準備を始めていました。

娘は、モントレーで見ることのできるシャチについて調べ始めました。

本を開きながら、こんなことを教えてくれます。

「モントレーには、子育て中のコククジラを狙ってシャチがやって来るんだって。」

モントレー湾では、コククジラの親子が北へ移動する時期に、シャチが現れることがあるそうです。

シャチについて調べた本がモントレーのシャチについて触れている部分

娘から聞く話は、私にとって初めて知ることばかりでした。

一方、息子が気になっていたのは、サンディエゴのシーワールドです。

「イルカショーが見たい。」

と、動画を探しては楽しみにしていました。

同じアメリカ旅行でも、娘にとっては野生のシャチ、息子にとってはイルカショー。

それぞれに、楽しみにしているものがありました。

妻は、ホームステイ先の方から送られてくる情報を整理し、私たちにも分かりやすく伝えてくれました。

おすすめの場所。

現地での過ごし方。

移動方法。

私たちだけでは分からなかったことが、少しずつ具体的になっていきます。

そして、私が気になっていたのは、アメリカでの運転でした。

「本当に自分がアメリカで運転できるのだろうか。」

そのことばかり考えていました。

YouTubeでモントレー周辺を走る車の車載動画を探し、何度も見ました。

右側通行。

信号。

交差点。

右折。

道路標識。

Pacific Coast Drive | Monterey Peninsula | Scenic Drive 4K
Driving the scenic ocean roads of the Monterey Peninsula that offer stunning views of the Pacific Ocean coastline. The d…

動画を見ながら、頭の中で繰り返し運転をシミュレーションしました。

今思えば、家族4人がそれぞれの方法で、同じ旅行へ向けて準備を始めていたのだと思います。

アメリカ旅行の準備を進める様子

航空券を組み合わせる

旅程が見えてくると、次は航空券を探し始めました。

当初、家族4人でアメリカへ行くには、かなりの費用がかかると思っていました。

ところが、往路の航空券を調べる中で、ZIPAIRを知りました。

価格を見たとき、

「アメリカは、思っていたより身近な価格で行けるのかもしれない。」

と感じました。

ZIPAIRを選んだ理由は、価格だけではありません。

成田を夕方に出発する便だったことも、私には魅力的でした。

夕方に日本を出発し、飛行機の中で眠る。

そして目を覚ます頃には、現地は日中です。

夜を飛行機の中で過ごし、到着した日から行動できる。

この便を見つけたことで、私の中の海外旅行に対する考え方が少し変わりました。

モントレーでの滞在後は、サンディエゴにも向かうことにしました。

モントレーからサンディエゴまでは、アラスカ航空の国内線を利用します。

海外の航空会社から航空券を直接購入するのは初めてでした。

日本の旅行会社を通さず、アラスカ航空のウェブサイトから自分たちで予約します。

英語の画面に戸惑いながらも、一つずつ確認して手続きを進めました。

また、アラスカ航空は受託手荷物の重量制限が比較的厳しく、家族4人分の荷物をどのように分けるかも考える必要がありました。

帰国便は、HISのウェブサイトでJALの航空券を見つけました。

JALは高いという印象がありましたが、日程や乗り継ぎの条件によっては、想像していたよりも手の届く価格で購入できることが分かりました。

結果として、

  • 日本からサンノゼまではZIPAIR
  • モントレーからサンディエゴまではアラスカ航空
  • サンディエゴから日本まではJAL
日本からモントレー・サンディエゴへの旅行ルート

という、複数の航空会社を組み合わせた旅程になりました。

最初は複雑に感じましたが、一つずつ航空券が決まるたびに、アメリカ旅行が現実になっていくのを感じました。

パスポートとESTA

航空券と並行して、パスポートの準備も進めました。

パスポートは、マイナポータルを利用してオンライン申請ができるようになっていました。

自宅から申請できるのは便利でしたが、子どもたちの申請では少し苦労しました。

未成年の子どもの分は、親権者による代理申請が必要です。

ところが、最初の申請では代理人登録がうまくできておらず、再申請することになりました。

オンライン申請だから簡単だと思っていましたが、家族4人分となると、確認する項目も多く、思った以上に手間がかかりました。

申請が無事に通った後は、子どもたちを連れてパスポートセンターへ受け取りに行きました。

家族4人分のパスポートを手にしたとき、

「本当に家族で海外へ行くんだ。」

という実感が、少しずつ湧いてきました。

アメリカ旅行へ向けて取得した家族4人分のパスポートと初めて取得した国際免許

もう一つ必要だったのが、アメリカへ渡航するためのESTAです。

こちらも家族4人分を申請しました。

氏名やパスポート情報、滞在先などを一人ずつ入力しなければならず、間違いがないように何度も確認しました。

一人分であればそれほど難しくない手続きでも、家族4人分となると、意外と時間がかかります。

それでも、航空券を取り、パスポートを受け取り、ESTAの申請を終えるたびに、旅が少しずつ形になっていきました。

航空券も取れた。

パスポートもそろった。

ESTAの申請も終わった。

旅の輪郭は、少しずつ見え始めていました。

しかし、私にはまだ一つ、大きな不安が残っていました。

初めての海外での自動車運転です。

次回は、アメリカで利用するレンタカーと、調べれば調べるほど分からなくなっていった保険選びについて書きたいと思います。

📖 前後のお話

第3話「夢は家族の挑戦になる」はこちら

▶ 第5話「(公開後のタイトル)」はこちら
※公開前は「次回予告」でもOK

📚 「シャチを追いかけてモントレーへ」シリーズ一覧はこちら

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